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2025/04/03

春のお出かけ前に知りたい!公共Wi-Fiを安全に使うコツ

春がやってきて、お花見や旅行などお出かけの機会が増える季節になりました。

カフェで過ごしたり、駅で電車を待つ間に「無料のWi-Fiにつなごうかな」と思うことも多いはず。しかしながら、その便利な公共Wi-Fiに、実は危険が潜んでいるかもしれません。今回は、公共Wi-Fiを使うときに気をつけるポイントを最近起こった事例を交えてお伝えします。

公共Wi-Fiとは?

公共Wi-Fiとは、カフェや駅、空港、ホテルなどで無料で使えるインターネットのこと。スマホのデータ通信量を節約できたり、旅行先で地図を確認したりするのに便利に使えます。最近ではインバウンドの増加により、外国人旅行客向けに公共Wi-Fiの環境設備がより進んでいます。
しかしながらこれらのWi-Fiは「誰でも使える」からこそ、危険が隠れているのです。たとえば、家で使うWi-Fiはパスワードで守られていますが、公共Wi-Fiはパスワードがない場合も多く、同じネットワークにいる人があなたのデータを覗き見できてしまう可能性があります。

どんな危険があるのか

具体的に、公共Wi-Fiを使うとどんなリスクがあるのか、以下にまとめました。

データが盗まれる(通信の傍受)

あなたが公共Wi-Fiでネットを見たり、メールを送ったりするとき、そのデータが「そのまま丸見え」になってしまうことがあります。
公共Wi-Fiの中には「暗号化」(データを隠す仕組み)がないものもあり、第三者がツールを活用して同じネットワークで通信している人のデータをキャッチできてしまうのです。もしも、銀行アプリでのログイン情報やショッピングサイト利用時のクレジットカード情報が漏れてしまった場合、金銭被害に発展する可能性があります。

偽Wi-Fiにひっかかる(エビルツイン攻撃)

「Cafe-Free-WiFi」や「Station-WiFi」といった、本物そっくりの偽のWi-Fiを設置し、個人情報を盗む「エビルツイン(邪悪な双子)」と呼ばれる手口です。つながると、偽のログインページでパスワードを入力させるなどして、個人情報を盗み取ろうとします。たとえば、SNSやメールが乗っ取られ、友だちに勝手にメッセージを送るといったトラブルに発展することも。

ウイルス感染

公共Wi-Fi経由で、たとえば、偽の「Wi-Fi接続アプリ」をダウンロードさせたり、勝手にファイルを送り込んだりするなどして、スマホやパソコンにウイルスが送り込まれることがあります。ウイルスが入ると、個人情報が抜かれたり、デバイスが壊されたりします。最悪の場合、大事な写真やデータが消失する危険性もあります。

ハッキングの踏み台にされる

公共Wi-Fiのセキュリティが弱いと、悪意のある第三者があなたのデバイスを乗っ取ることが可能になり、遠隔操作によって他の犯罪に使われることがあります。この場合、自分が被害者になるだけではなく、知らずに「加害者」扱いされるリスクもあるのです。

最近起こった公共Wi-Fiのトラブル

2024年、オーストラリアの空港および国内線フライト内にて偽の無料のWi-Fiネットワークが設置され、利用者の個人情報が盗まれた事件がありました。「Free Wi-Fi」や公式のネットワークに似せた「エビルツイン」Wi-Fiが設置されていたために、旅行者が偽のアクセスポイントと気づかず接続してしまい、偽のログインページで個人情報を入力してしまったそうです。

また、イギリスでは主要鉄道駅19か所で公共Wi-Fiがハッキングされる事件があり、正規アカウントのWi-Fiログインページが改ざんされ、テロ事件を列挙したメッセージが表示されるといった事件も起こっています。

日本においても、特にこれから暖かくなるにつれて外出が増えるシーズンは、公共Wi-Fiを狙った事件が発生する可能性もありますので、注意が必要です。

安全に使うための3つのポイント

「https://」のサイトであることをチェック

サイトにアクセスした際、アドレスが「https://」で始まっているか確認してください。これは「安全なサイトです」という目印で、暗号化されているサイトであることを証明しています。たとえば、「http://」しかないサイトでパスワードや個人情報を入力すると、第三者にデータを盗み見される危険性が。「s」がついてるか、アドレス欄にカギのマークがあるかを見る習慣をつけましょう。

大事なことは、モバイルデータ通信で

例えば、銀行のアプリを開いたり、メールを送ったり、サイトで個人情報を入力するなどの大事なことは、Wi-Fiではなくスマホのモバイルデータ(4Gや5G)を使うのが一番安全です。データ量が気になる場合は、短時間だけモバイルデータ通信に切り替えてみて使いましょう。

    VPNを使ってみる

    VPNは「バーチャル・プライベート・ネットワーク」の略で、簡単に言うと、あなたのスマホやパソコンとインターネットの間に「秘密のトンネル」を作ってくれるものです。このトンネルを通れば、カフェや駅のWi-Fiを使っていても、ハッカーや覗き見からデータを守れます。
    VPNは実は、アプリを入れるだけで使うことができます。Wi-Fiにつなぐ前に、VPNアプリを起動して「ON」にして使用します。最近は無料のVPNもありますが、安全性が心配なものも多いので、信頼できる有料アプリを選ぶのがおすすめです。

    VPN機能が利用できるセキュリティ対策ソフト【カスペルスキー】

    セキュリティ対策ソフトの中には、VPN機能が搭載されているものもあります。当社のインターネットプロバイダ「Tigers-net.com」が提供している、ご加入者様向けセキュリティオプション「カスペルスキー」には、VPN機能が備わっています。無料版は1日のVPN通信料に上限があるため、個人情報のやり取りが発生するなど重要な場面のみONにするといいでしょう。公共Wi-Fiを利用するケースが多い場合は、有料版を使うのがオススメです。

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    なお、カスペルスキーは、全世界で利用されている総合セキュリティソフトで、そのセキュリティ性能の高さから、世界的評価機関による性能比較テストで数多くの優秀な成績を残しています。

    基本的なウイルス対策・マルウェア対策・ハッキング対策などの機能に加え、迷惑メールのブロック機能も搭載されており、メールサーバから受信したメールの安全性を常に監視してくれます。

    カスペルスキーのサービス詳細説明はこちら

    最後に

    Tigers-net.comでは、このほかにも、最新のセキュリティ情報を配信しております。
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